赤ちゃんが乾燥肌!加湿器の必要な時期や置き場所はどこ?
「赤ちゃんのようなすべすべ素肌!」なんてキャッチコピーをよく聞きますが、実は赤ちゃんの肌は刺激にとても弱いのです。
湿疹やカサカサ乾燥肌になりやすく、頭を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
赤ちゃんの肌はなぜ乾燥してしまうのか?加湿器を置くならどこに置くべきか?赤ちゃんの乾燥肌とその対策について、今回はお話したいと思います。
赤ちゃんが乾燥肌のときは加湿器が必要?
なぜ赤ちゃんの肌は乾燥しやすい?
・赤ちゃんの肌はターンオーバーはがとても活発!
生まれたばかりの赤ちゃんは、毎日成長中。
そのため全身の細胞が入れ替わるターンオーバーと呼ばれるはたらきも大人より活発になり、皮脂の分泌も大人より多くなっています。
そんな赤ちゃんの肌は毎日変化するため、とてもデリケート。環境による影響をすぐに受けてしまうため、大人よりも乾燥に弱いのですね。
・赤ちゃんの肌トラブルの原因はさまざま
赤ちゃんの肌生後すぐから1ヶ月までの間、肌を少しでも刺激から守ろうとさかんに皮脂を分泌します。
皮脂の分泌量がやや過剰になると、赤いブツブツや黄色っぽいかさぶたをともなった「乳児 脂漏性(しろうせい)湿疹」と呼ばれる湿疹になりやすくなってしまうのです。
適温のお湯できちんと洗ってあげたり、湿度の管理をしっかりしてあげることが大切になってきます。
生後2ヶ月から1年の間には皮脂の分泌量が少なくなり、少しずつ肌を完成させていく時期へと突入。
この時期は皮脂によるバリアが減るため、赤みや肌のカサカサ感をともなう「乳児湿疹」になる赤ちゃんが増えてきます。
その後も成長によって皮脂の分泌量は変化してゆき、肌の状態によってそれぞれの肌トラブルがあるのです。10代の頃によく見られる顔ニキビは、成長にともなう肌トラブルの典型的な例ですね。
赤ちゃんの乾燥肌のために、家族ができること
・保湿を忘れない
赤ちゃんの肌は常に変化しているということは、先ほど説明しましたね。
赤ちゃんの肌を守るために、家族が保湿剤を使ってあげるといいでしょう。
ひじやひざの裏といった特にやわらかい場所や、おむつが触れるおしりなど、肌トラブルが起こりやすい場所はたくさんあります。
国立生育医療研究センターという国の研究機関が2014年に「生後6ヶ月までの間に保湿剤をこまめに塗ってあげることで、その後アトピー性皮膚炎の発症率が低下する」という研究結果を出しているのはご存知でしょうか?
赤ちゃんが将来健康な肌を保つためにも、生まれてすぐの保湿はとても大切。
赤ちゃん用の保湿剤はワセリンも販売されているので、赤ちゃんの乾燥肌が気になるときは使ってみてもいいでしょう。
・お風呂に入れるときも気をつけて!
赤ちゃんの肌はとてもデリケートです。大人ならボディタオルでゴシゴシこすっても平気ですが、赤ちゃんの肌をゴシゴシこすって洗ってしまうと刺激が強すぎ、乾燥肌の原因になってしまいます。
お風呂で赤ちゃんを洗うときは、このようなものを使って下さいね。
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これでたてた泡や赤ちゃん用のスポンジなどで優しく、なでるように洗ってあげてくださいね。
お風呂の温度にも気をつけましょう。大人のお風呂はおおよそ40℃程度、熱いお湯が好きな方は41 ℃以上で沸かす方もいますよね。
しかし、まだバリア機能が完成していない赤ちゃんの肌には、熱いお湯も大きな刺激です。赤ちゃんのお風呂は38℃を目安とし、赤ちゃんの様子やその日の気温をみて調節してあげてください。
冬の寒い 日には40℃程度でも平気ですが、その場合はあまり長い間お風呂につからないように気をつけてくださいね。
・加湿器を設置する
赤ちゃんの肌はバリア機能が発達しておらず、空気の乾燥やおむつなど周囲の環境による肌トラブルが多くなってしまいます。
空気が乾燥してしまう時期になると、赤ちゃんだけには限りませんが、肌トラブルは多くなってしまいます。
そんな時は加湿器が便利!適切な湿度を保ってあげることは、赤ちゃんの肌トラブルだけでなくウイルス感染にも有効。加湿器を上手に使ってあげましょう。
加湿器が必要になる時期はいつからいつまで?
赤ちゃんも大人も、快適だと感じる湿度は45%から60%程度。
エアコンを使ったり空気の入れ替えをするとおうちの中の湿度は変化していきますので、赤ちゃんの近くに湿度計を置いておきましょう。
赤ちゃんが体感している湿度をある程度数字にしてくれるため、家族の目から「そろそろ加湿器が必要かな?」ということがわかりやすくなります。
加湿器が必要になる時期は、おうちの中も外も湿度が下がり始める10月の中旬から下旬頃から。寒くなるとエアコンを使ってしまい、さらに湿度が下がってしまうことがあります。
特に寒さが厳しくなる11月中旬からは、湿度の管理により注意したいものですね。
加湿器を使い終わる時期は地域によってさまざまですが、おおよそ4月中旬までとされています。5月のゴールデンウィークに入る頃には日差しも暖かくなり、空気中の湿度も上がってきます。
湿度が高すぎても赤ちゃんの肌トラブルの原因となってしまいますので、お天気や気温を見ながら50%から60%の湿度を保ってあげましょう。
赤ちゃんにとって適切な置き場所はどこ?
赤ちゃんにとって適切な加湿器の置き場は、一言であらわすと「赤ちゃんの手が届かない、しかし赤ちゃんに近い場所」です。
赤ちゃんがベビーベッドで寝ているうちはベビーベッドの近くに置くのがおすすめですね。
赤ちゃんがはいはいをしたり歩きだしたりしたら、手の届かない高い場所に置いておきましょう。倒れにくい形のものを選んだり、100円ショップにもある地震対策用のジェルマットを使って固定してもいいですね。
加湿器の種類もさまざまですが、蒸気を吹き出して加湿するスチーム式の加湿器は熱を持ちやすいためやけどの危険があり、赤ちゃんのいる家庭にはあまりおすすめできません。
小さくて可愛らしいデザインのものが多い超音波式は、吹き出し口が熱くならないためスチーム式よりは安全です。
しかし水を分解してファンで飛ばす超音波式の加湿器は、こまめにメンテナンスをしないと加湿器の中で繁殖したカビまでも空気中にばらまいてしまうことになります。
時間にあまり余裕がない!という場合は、超音波式の加湿器は避けてもいいでしょう。
赤ちゃんのそばに置く加湿器のおすすめは
・フィルターにしみ込んだ水をファンで蒸発させる気化式
・加湿器内で沸騰させたお湯をフィルターにしみ込ませ、ファンで蒸発させるハイブリッド式
の2種類です。フィルターの交換や定期的なメンテナンスは必要ですが、蒸気の吹き出し口が熱くならないため、万が一赤ちゃんがさわってしまってもだいじょうぶ。
個人的におすすめなのが、
気化ハイブリッド式加湿器 ARK-500Z-N 楽天
気化式はハイブリッド式に比べて使用電力が低いですが、そのぶん加湿能力もやや低め。加湿力を重視する場合は、ハイブリッド式がおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は赤ちゃんが乾燥肌の時の加湿器の必要な時期や置き場所などについて紹介をしていきました。
加湿器だけでなく、日々の生活の中でもできることがたくさんありますね。
赤ちゃんがうまれたばかりで大変なことも多いでしょうが、大人が快適な環境は赤ちゃんも快適なもの。
おうちの中の湿度に気を配って、大人も赤ちゃんも快適に過ごせるようにしたいですね。
もしも赤ちゃんの肌トラブルが見つかったときは、できるだけ早く皮膚科のお医者さんに相談しましょう。
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