うなぎの寝床とはどんな意味?歴史や語源と由来についても調べた! | NETALSTATION

NETALSTATION

うなぎの寝床とはどんな意味?歴史や語源と由来についても調べた!

   

スポンサードリンク

土用の丑の日が近づくと、お店に並びはじめるうなぎ。滋養に良いとされ、夏の風物詩のひとつとして有名ですね。

 

うなぎに関する豆知識はいくつもありますが、その中でも意外と知られていないのが「うなぎの寝床」という言葉。歴史小説をよく読む方や建築関係のお仕事をしている方には耳に馴染んだ言葉でしょうが、その歴史や由来についてまでご存知の方はあまり多くないかもしれませんね。

今回は昔からの慣用句「うなぎの寝床」について、思わず誰かに教えたくなっちゃうあれこれをご紹介。

雑学博士への第一歩として、みんなで集まる場を盛り上げる話題として、ちょっと覚えてみませんか?

うなぎの寝床とはどんな意味?語源や由来は?

うなぎの寝床の語源や由来は、細長い体を持つうなぎのように長く、間口が狭く長い奥行きを持つ間取りの家のことを指すことから来ています。古い家屋やカウンター式の飲食店によく見られる間取りですね。

 

また、天然のうなぎは川底の泥のしたや岩のすき間など細くて長い場所に巣をつくることがあり、昼間は狭く細長い穴の中やすき間で眠っているのだとか。うなぎをよく食べる日本人ですが、天然のうなぎがどのような生態なのかはまだまだ知らないことばかりです。

ペットとしてうなぎを飼うときは、塩化ビニールの菅を適度な長さに切ったものを水槽の中に入れて巣のかわりとするのがいいのだそう。体の長さや大きさに見合った寝床が心地よいのは、人間もうなぎも同じなんですね。

うなぎは意外と人懐っこく、飼い続けているとかわいくなってしまうこともあるとか。食材としてだけではなく、生活にうるおいを与えてくれるペットとしても身近な存在なのがうなぎさん。

スポンサードリンク

うなぎの寝床の歴史についても紹介!

うなぎの寝床といわれる、間口が狭く細長い奥行きを持つ建物があるのはなぜでしょう?

 

うなぎの寝床と例えられる建物が多くあるのは、当時経済の中心であった京都や大阪。その中でも、町家と呼ばれる庶民が住む家によくみられるそうです。

安土桃山時代から江戸時代にかけては、京都では町の維持のためのお金を町の住人で分担して出し合っていました。また、幕府から指示された賦課金(ふかきん)という、税金のようなシステムに従ってお金を出し合い、有事の際に使用することもあったのだとか。

 

そういった場合の負担額が間口(入り口)の広さによって決められていたため、その負担を少しでも減らそうとして、狭い間口と細長い奥行きを持つうなぎの寝床がたくさん建てられたのがはじまりとされています。

京都や大阪に住む商人や職人など、お客さんとやり取りをすることが多い身分の人たちが「なるべく通りに面した家に住みたい!」と希望したことも、うなぎの寝床が増えた原因のひとつ。

 

通りに面する間口を狭くすることで細長い建物をたくさん並べ、通り沿いに住むことができる人たちを増やそうという目的もあったようです。たしかに、大きな通りからすぐにアクセスできるお店はとても便利ですよね。商人や職人は、生活のためにうなぎの寝床といわれる間取りの建物に住むことを選んだのかもしれません。

間口の広さで負担額を決める方法は京都だけでなく大阪でも採用されていたようです。間口の広さだけでなく町に住んでいる人数や敷地の総面積などで決める方法もとられていたのですが、間口の広さで負担額を決める「間口割」がもっとも平等な分担方法だとされ、一般的になっていったのだとか。

二階建て以上の建物がほとんどなかった時代だからこそ採用された方法だったのですね。もし現代に間口割を適用したら、どうなってしまうのでしょう。

うなぎの寝床のメリットを紹介!

間口が狭く、細長い間取りや土地は一見すると使いにくそうですよね。ですが、現代においてもうなぎの寝床にはメリットがあります。

●奥行があり、空間全体が広く見える!

正方形や横長の間取りでは横の広さが目立ってしまい、人間の脳が「広い空間だなあ」と判断するための奥行きをじゅうぶんに取ることが難しくなってしまいます。ですがうなぎの寝床のような細長い間取りなら、奥行があるため幅が狭くても「広い!」と感じやすくなっているのです。

天窓や吹き抜けなどを取り入れれば、部屋の中に明るい光を取り入れることも簡単。

また、京都の町家には「通り庭」と呼ばれるスペースがあります。細長い土地を縦に分割し、その半分を庭のようにして設計されていました。外と直接つながっているため土足で入ることができ、台所スペースや荷物の出し入れが主な用途だったようです。

 

現代のようにエアコンが存在しない時代には、外の風を家の奥まで入れるための方法としても活用されていたのだとか。今の日本の建築ならば、ガレージやちょっとした庭を設計し、風が入る場所を増やしてあげることができますね。

●玄関から順番に、生活動線を意識した家を設計できる!

家に帰ったら、まずなにをしますか?これは人によってそれぞれですよね。すぐにお風呂に入る方もいれば、ご飯の支度のためにキッチンへまっしぐら!なんて方もいるかもしれません。

 

建物の中において、人が自然に移動する経路を動線といいます。その中でも生活する上でよく使う動線を生活動線と呼び、水周りや寝室などの位置が不自然だと、生活動線を確保できず不便な家になってしまうのです。

うなぎの寝床は細長い間取り。その形を利用して、それぞれのライフスタイルに合わせた部屋の配置がしやすくなるのです!

 

帰ったらまずソファでくつろぐという方は、玄関の近くにリビングがあると便利ですよね。一度着替えてゆったりした格好になってから、のんびり夜の過ごし方を考えたい人は、自室につながる階段が玄関のすぐそばにあるといいでしょう。

スポンサードリンク

まとめ

うなぎの寝床という言葉の意味や、そんな間取りができた歴史などをご紹介しました。

悪い意味で使われることもある言葉ですが、日本の歴史の中でたしかな意味を持って生まれた間取りなのですね。

 

古い建物を訪れる機会があれば、通り庭があるかどうかもチェックしてみてはいかがでしょう?昔ながらの知恵がつまった、美しい景色になっているはずです。



おすすめの関連記事

 - 豆知識