ズボラやマメとはどんな意味？由来や語源も気になる！
最近雑誌や、ＳＮＳなどで目にするのが「ズボラだけど～」という言葉。
例えば「ズボラでも100万円貯められる」「簡単！ズボラ飯」「ズボラな人向け整理整頓術」など。
ズボラとつくと「私でもやれるかも、できるかも」という期待をもたせてくれるやる気スイッチが入るワードかと思います。
ズボラと対照的なイメージである「マメに～」という言葉を聞く機会が少なくなってきて「マメにコツコツと」や10年前によく聞いた「マメ男（お）」は今や死語に近くなっています。
マメという言葉は細かそうでズボラのときと違い色々ハードルがあがる言葉のイメージが強いですよね。
このズボラとマメという言葉はマメな人やズボラな人など人の性格や人柄、態度、行動を表す言葉として皆様に認知されていることが多いかと思いますがズボラとマメって本来どのような意味があるのでしょうか。由来、語源も含めて調べてみました。
ズボラとはどんな意味？由来や語源も気になる！
ズボラとは、江戸時代から使われていた言葉で無責任できちんとしていない、無精なこと、だらしなく行動にしまりがないことを表します。きちんとしていないということです。
ズボラは本来関西の方言で凸凹（でこぼこ）や突き出したものがない何も無く真っ平、のっぺりとしたものを表す言葉の「ずんべらぼん」「ずんぼらぼん」が語源と言われています。
そして大阪の市場で米相場がずるずる下がっていくのを「ずぼら」と言ったことで一般的にも使われたという説と江戸時代の僧侶に由来する説とがあります。
酒や色におぼれる自堕落な坊主のことを「ずぼう」と言っていてそれが変化し坊主⇒ずぼう⇒「ずぼら」なったのが由来とか。
ズボラに似た言葉にものぐさやぐうたらがありますが、ものぐさ⇒めんどうくさがりおこなわないこと（怠け者を表す）、ぐうたら⇒やる気がなくダラダラしている（気力がない）という意味です。
面倒くさがって行動しない意味は共通していますが、その他微妙に意味が違うようです。この意味みるとズボラのイメージが一番よく思えますね。
この３つの言葉は話し言葉で活用することも色々あるかと思いますが、意味を知っておくと使い分けしやすいので是非参考にしてください。
マメとはどんな意味？由来や語源も紹介！
次にズボラと対照的イメージのマメですがマメを漢字で表すと豆、肉刺、忠実となります。
豆はマメ科の植物の種子や果実を意味し、肉刺は鉄棒や運動などをされた時、手や足に体液が溜まってできる水泡を意味します。
しかしここでのマメは忠実のことを表します。
忠は真心を意味し実は偽りがないことをいいそのことからマメという言葉は誠実・忠実であるという意味を持ちます。
他にもマメという言葉に関しては時代によって少しずつ意味が違っており平安時代では「他の女性に目をくれず一途な堅物な男性」を表すものとして源氏物語でも使われています。
鎌倉時代では勤勉なことや面倒くさがらないことを表す意味に使われ最近では気が利いていることを表す意味でも使われています。
その他に最近では筆まめや口まめ、足まめなど面倒くさがらない労を厭わないことを表す時や隅々まで、頻繁、細かいという意味、体が丈夫という意味でも使われます。
マメ＝忠実の由来、語源は真実だと言われる説もあります。この場合の真実は「まみ」
誠実という意味の事場がありますが、ここから忠実という字を使うようになったのだと。
マメ（忠実）を活用した言葉としては忠実男（マメオトコ）というものもあり、こちらは誠実な男性という意味と風流な好色な男性を表す意味を持っています。（平安時代のモテ男在原兼平を指す言葉とも）
忠実心（マメゴコロ）はマジメな心や誠実な心を意味し、忠実事（マメゴト）はマジメなことを表し忠実様（マメザマ）は実直、マジメのことを意味し忠実やか（マメヤカ）は注意が行き届いている、心が篭っている、忠実忠実しい（マメマメシイ）はマジメでよく働くことを意味しています。
普段耳にする言葉から聞きなれない言葉までマメ（忠実）という言葉を使ったものが意外に色々あることに驚きます。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
今回は「ズボラ」や「マメ」とはどんな意味があるのか？そして由来や語源などについても紹介をしていきました。
普段我が家でも嫁によく「マメやな～」と言われることが多いのですが、これを本気で受け取っていいのかどうか迷う時もあります。
時々バカにしているのかな？なんて思う事も(笑)
まぁズボラと言われるよりかはいいかなと…。
言葉の意味を知ることで自分自身を知ることもできるかと思います。
ズボラとマメ、皆様はどちらの言葉があてはまりましたか？
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