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諸説ありの意味や使い方を紹介!所説との違いは何?

   

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歴史はお好きでしょうか?

歴史の本を読んでいると、よく登場する言葉の1つに「諸説あり」があると思います。また、「諸説あり」は、文章を書く仕事をしていると、よく使わせていただく言葉でもあります。

たくさん説があるけれど制限文字数の関係で、これ以上まとめることが難しいな。書ききれないなと感じてしまった時には「諸説あり」が登場します。

 

また、友達とおしゃべりを楽しんでいて、知ったかぶって岐阜城は織田信長の城だと話をした時に「えー、それ斎藤道三の城じゃなかった?」なんてツッコまれたとしても大丈夫です。

「諸説あるらしいよ」なんて言ってしまえば、そうだったかなと友達は納得してくれるかもしれません。

 

本当に便利な言葉ですよね!

 

今回はこの便利な「諸説あり」について、意味や使い方を私なりに調べてみたので紹介していきます!

諸説ありの意味や使い方を紹介!

「諸説あり」は「諸説があり」の「が」が抜けた言葉になります。

実は簡略化された言葉だったのです!難しそうな言葉なのに意外ですね。

 

より深く知るために、漢字の意味を1文字ずつ見ていきましょう。

「諸」・・・いろいろの、いくつかの、もろもろの
「説」・・・物事に対する主義、主張、うわさ

この2つの言葉が合わさって「諸説」となります。
そのため、「いろいろな主張やうわさがある」という意味が主流なようです。

では、実際にはどういう風にこの言葉を使っているのでしょうか?

例文を交えて見ていきましょう。

 

① 「いくつかの主義がある」諸説あり

・この名称の起源には諸説あり現在も議論がされている。
・由来などには諸説あり、定かではない。

私が一番よく使う諸説ありです。様々な文章が残っていて1つに定まらないが、大半の意見がある場合に使うことが多い例です。

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② 「もろもろのうわさがある」諸説あり

・この隕石がどこからきたのかは諸説ある。
・メンバーの人数については諸説あるが、田中氏がメンバーであったことは確かだ。

まさに、定かではない情報の事をいう諸説です。言い伝えや伝承など、文章では残っていないけれど、多くの人が知っていたり聞いていたりしたものをまとめた時につかう諸説ありになります。

 

③ 「いろいろの主張がある」諸説あり

・耐久性については様々諸説あるが、使用方法でかなり変わってくる。
・この経緯については諸説あり詳細は不明だ。

こう言っている人もいれば逆のことを言う人もいるけれど、大半の人はこう言っているという諸説ありです。そのため、反対意見もあるけれど、という含みがあるように思います。

どれも間違えではないのです。

 

しかしこうやってみると、いろんな「諸説あり」があるのですね。

諸説にうわさが含まれているのも意外でした。もっとしっかりとした文章化された確かなものを指すのかと思っていたからです。口承も大切な記録方法だったことがわかりますね。

諸説と所説の違いも気になる!

ここまで、「諸説あり」について書いてきましたが、同じ読みで「所説あり」と書く場合もあります。私は「所説あり」という言葉は使ったことがありませんでした。もしかして、ごっちゃにして使っていたのかもしれませんね。

「諸説」と「所説」はどう違うのでしょうか?早速、国語辞典で調べてみました。

諸説・・・いろいろな意見、学説、または噂

所説・・・個人の意見・主張として述べている事柄

簡単にまとめてしまうと、諸説はいろいろな説や噂であるのに対して、所説は個人の意見という意味になるようです。

〇〇氏と〇〇氏、両氏の所説がありますが…としたいところですが、個人の意見になると、誰の意見なのかを突き止めるのが難しそうですよね。

 

そのため、個人の意見の「所説」ではなく、いろいろな意見の「諸説あり」の方が使いやすいので一般的に使われているようです。

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まとめ

今回は諸説あるなかで、有力な「諸説あり」と「所説あり」を紹介させていただきました。

漢字1つ1つに意味が含まれていることや、同じ音でも意味が変わってくることなどを改めて知ることができて、筆者はとても楽しかったです。

 

次に歴史の教科書に「諸説あり」を見つけたら、知ったかぶって所説について語りたいと思います。

 

いつも何気なく使っている言葉にも色々な意味があって面白いですね。

文章を読むだけではなく、書いてみると気付くことも多くあります。

今回は諸説ありでしたが、お世話になりますとお世話になっておりますの違いなど、調べると面白い言葉がまだまだたくさんあるのですよ。

 

そうやって、日本語を知ることはマナーを学ぶことにも繋がっていきます。

同じ音の感じでも使い方を間違えるとビジネスのシーンで恥をかくこともあるようです。時には、辞書を開いて日本語の不思議なところを楽しんでみてくださいね。



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